建築は時代に合わせ、新しい技術や生活様式を取り入れることによってその姿を変えてきました。火の発見によって住宅には照明や調理場がもたらされ、電気の発見によってその照明は電灯となり、また室内は機械や電波で満たされています。建築の設計は手書きからCADへ移り変わり、施工現場では玄翁をインパクトドライバーへ持ち替え、技能と技術は徐々にアップデートされてきました。

 

　2019年に発生した新型コロナウイルスの蔓延により、人々の生活様式は大きく変わることになりました。一部で限定的に使われていたオンライン会議ツールの普及などによって、それまで対面でのみ行われていた仕事も、離れた場所同士で繋がり行うことが当たり前に感じられるようになりました。

 

　建築士会での活動も、大きく変わる必要に迫られました。感染を避けるために、オンラインの活用など、様々な方法を試したことかと思います。コロナ禍も4年の月日が流れ、その間の試行錯誤によって今までにない活動方法などが生まれたのではないしょうか。

　今回は、そういった新しい取り組みを皆で共有し、その情報を持ち帰ることで、各々の活動をアップデートするための一助となる大会にしたいと思います。