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 一般社団法人千葉県建築士会 会長  久富  清敏  

  令和6年の関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会千葉大会は、三方を海に囲まれ冬暖かく夏涼しい海洋性の温暖な気候の千葉県で開催されます。 特に南房総沿岸は、沖合を流れる暖流(黒潮)の影響を受け、冬でもほとんど霜が降りません。 

  律令制以前、四国の阿波から豊かな土地を求めて黒潮に乗ってきた人が住んだため『安房』、移住や開拓が外房側からはじまったため房総半島の南東側が『上総』、北西側が『下総』は良質な麻が育つこの地を『総(ふさ)(麻の古語)の国』と呼ばれました。

  平安に入り、地方政治が乱れると広範囲で戦場になりましたが、江戸時代には幕府のおひざ元として、経済的にも軍事的にも重要な地となりました。特に佐倉藩は「西の長崎、東の佐倉」といわれた蘭学の中心地でした。千葉県には日本遺産である『北総四都市江戸紀行』の佐倉市、成田市、香取市、銚子市四都市の江戸を感じる北総の町並みがあります。千葉市にある加曾利貝塚は日本最大級の貝塚であり2017年には国の特別史跡に指定されました。千葉市内の縄文遺跡から発掘されたハスの実は発芽に成功し、大賀ハス(古代ハス)と呼ばれ、世界中に株分けされました。

  自然環境に恵まれ、歴史と文化を持つ千葉県は、明治6(1873)年6月15日に誕生し、令和5(2023)年に誕生150周年を迎えました。

  現在では「成田空港」の機能強化や「圏央道」等の広域的な道路ネットワークにより、半島性を克服し、県内の活力をより一層向上させる好機を迎えています。カーボンニュートラルの実現に向けた活動や、デジタル技術の更なる進展などにより、今後、社会・経済・環境など私たちを取り巻く様々な分野で、急速にイノベーションが進むことが考えられます。

  また、「誰一人取り残さない」ことを理念とするSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成に向けた取組も求められています。

  そのような社会背景の中で各々の活動をいかに『アップデート』していくのか、情報の共有と闊達な意見交換が出来る大会にしたいと思います。

  1都9県会員の皆様、お誘いあわせの上多数お越しくださいますようお待ちしております。

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実行委員長  塚本  遼平

  関ブロ千葉大会のWebサイトにお越しくださりありがとうございます。千葉大会実行委員長の塚本です。

今大会のテーマは「建築2.1」です。

  2019年末より猛威を振るった新型コロナウィルス感染症は様々な影響を与えました。建築士会もその例外ではなく、それまで行っていた活動、または活動に関する会議そのものまでもが自粛せざるを得ず、延期や中止に追い込まれました。

 しかし、時が経つにつれて感染症の特性が判明し、各建築士会では様々な対策を講じて活動の再開や、それまでとは違った形での「バージョンアップ」したイベントなどを開催していったことと思います。今まで培ってきたものに加えて行った試行錯誤や、新たな技術、創意工夫など、各都県でのノウハウを共有し、今後の建築士会の活動に寄与できるような大会にしたいと考えています。

 そういった感染予防の観点のみならず、建築に関わる新技術や、既存のものを利用した「バージョンアップ」に着目した分科会などをご用意する予定です。

 会場は千葉県千葉市。他県からの交通の便のよりよい場所を選びました。対面開催を継続することのできる喜びを胸に、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

関東甲信越建築士会ブロック会

青年建築士協議会千葉大会

実行委員長 塚本 遼平

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